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2008年1月 4日 (金)

てま・ひま・うつわ

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今日からこちらのブログを「てま・ひま・うつわ」というタイトルにしました。
ここ数日間考えていたのですが、読んでくれる人に伝えたいこと、応援してくれる人に応えたいことを思いめぐらせ、このタイトルにたどり着きました。

まず、”てま”。
私は主婦として家族の健康と喜びを思いながら毎日料理を作っています。
今は大変便利な時代になって、手をかけなくても一揃えの夕食ができてしまいます。
何かと忙しく過ごす現代、全てがいけないことはありませんが、私の場合、毎日の食事は自分の思いを込めて手作りしたいと思っています。
 
どんな料理でもひと手間かけることでぐんとおいしくなることがあります。
出汁をとるとか下味をつけるとか野菜の切り方をそろえるとか。
ちょっとしたことで家族が「おっ、これは?」と聞いてくれることがうれしく、気持ちが通じた気がします。
つましい生活をしている篠原家(笑)としては、その分”てま”をかけたいと思います。

次は”ひま”。
信楽に暮らしはじめてから、それまでとは違う時間の流れを感じながら過ごしています。
土から器に作り上げられていく焼き物の仕事はそれは時間のかかる仕事ですし、ご近所の人から大切に育てた野菜をもらったり、薪ストーブの火に暖をとったり、当たり前のように存在したものや環境が当たり前ではなく、時間をかけて作られたものだと実感するようになりました。
そんな身の回りにあるもの全てをを大切にしたい、そんな思いから”ひま”という言葉がいいなと思いました。

そして何と言っても”うつわ”。
だんな殿の作る器をたくさんの人に紹介したいという思いと、自分自身がもっともっと器について学びたいという思いから、外せない言葉でした。

そんなことを思いながら、今日、これまでに作った料理を見返してみました。
その中から、自分の原点といったら大げさですが、”てま・ひま・うつわ”のタイトルにぴったりだと思ったのが、今日の写真の里芋の煮っころがしです。

素朴な家庭料理ですが、これからも、日々思いを込めて大切に作っていきたいと思います。
どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。

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コメント

素敵なタイトルで、そこに込められた思いがさらに素敵ですね。

私はもともと料理が苦手で、作らなくてよい日はラッキー♪
と思ってしまうこともあるほどですので
毎日仕事から帰ってからバタバタと夕食を作るのも
どう手間を省くか…と考えてしまいます。

恥ずかしくなってしまいました。

いろいろと料理についてもお勉強させてくださいね。

投稿: KEI | 2008年1月12日 (土) 00時04分

KEIさん、ありがとうございます!
私も手が抜ける日はラッキーと思ってますよ(笑)
毎日のことですもんね〜。
今は時間があるので、やりたいことはとにかくやってみよう!という気持ちで楽しんでいます。
信楽というのどかな土地で、今の我が家の状況でできることがおもしろいなぁと思っていただけたらうれしいです。
どうぞこれからもよろしくお願いします!


投稿: (よ) | 2008年1月12日 (土) 10時18分

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